5領域支援プログラム|放課後等デイサービス

健康・生活

 

ねらい

 健康状態の維持・向上
 基本的生活習慣および生活能力の獲得
 長期休暇等における生活リズムの継続

 

支援内容
 

 1.健康状態の把握・管理
   発達の特性や身体状況に配慮し、日々健康状態の把握に努める

 

  支援例)
   検温・アレルギーの把握・緊急時の連絡体制

 

 2.健康の維持・向上
   基本的な生活リズムが身に着けられるよう支援する
   衛生習慣の習得に向けた支援を実施する

 

  支援例)
   支援内容定着に必要な利用頻度の設定・足浴・手洗い・感染症予防を考慮した活動の設定

 

 3.個別指導・リハビリテーションの実施
   日常生活を円滑に営めるよう、発達特性に配慮した支援及びリハビリテーションを実施する

 

  支援例)
   個別支援の実施・理学療法/作業療法/言語聴覚療法の実施・各種発達評価の実施

 

 4.基本的生活習慣および生活能力の獲得
   基本的な挨拶、身支度、教具の準備及び片付け、学習習慣、日常生活動作などの基本的能力を習得できるよう支援する

 

  支援例)
   活動内容の構造化・設定されたルールの共有・学習支援

 

 

運動・感覚

 

ねらい

 姿勢・動作・行為機能の改善および向上
 感覚情報処理能力の向上
 行為の補助手段の活用

 

支援内容
 

 1.姿勢動作・行為の改善と向上
   基本的な運動能力の獲得を促し、生活における必要な行為の習得を支援する
   疾患特性や生活習慣に伴う変形や機能低下の予防を図る

 

  支援例)
   各種評価の実施・認知神経リハビリテーションの実施・基本的なリハビリテーションの実施

 

 2.感覚情報の分析能力向上
   行為に必要となる感覚を適切に感じ取る経験を提供する
   優位な感覚情報および活用不十分な感覚情報を評価し、適切な感覚情報に注意を向ける経験を提供する

 

  支援例)
   視覚・触覚・圧覚・重量覚・摩擦・聴覚などの各感覚情報を用いる分析課題の実施

 

 3.多感覚統合および行為間比較
   支援における課題(問い)を通じて行為に必要な各感覚情報を統合するよう支援する
   習得すべき行為について自己や他者・習得後の生活などとの比較を行うことで行為の獲得を支援する

 

  支援例)
   複数の感覚情報を必要とする情報処理課題・他者の行為模倣・イメージの想起課題

 

 4.行為の補助手段の活用
   行為の習得が困難である場合、視覚的ツールや補助用具、各種装具を活用した支援を実施する

 

  支援例)
   時計やスケジュール表などの視覚支援・足台などツールの使用・補装具の評価および調整

 

 5.リハビリテーションの実施
   個別または小集団および集団活動を通じて理学療法士/作業療法士/言語聴覚士による支援を実施する

 

  支援例)
   発達特性に応じた評価/オーダーメイドの支援プログラム作成/認知神経リハビリテーションの実施

 

 

認知・行動

 

ねらい

 行動の基盤となる認知面の発達
 数・空間・時間などの概念形成
 外部環境との相互作用における行為の獲得

 

支援内容
 

 1.認知機能の発達
   行動の基盤となる認知機能の発達を促すよう支援する

 

  支援例)
   行動の抑制・行動の切替・情報の更新を要求する課題(問い)/実行機能を賦活する活動

 

 2.数・空間・時間などの概念形成
   物体と数における関係性の理解を促すよう支援する
   空間概念の理解を促すよう支援する
   時間の概念を理解して行動できるよう支援する

 

  支援例)
   視覚分析課題/空間認知課題/聴覚・視覚を用いた手順の課題

 

 3.適切な行動の習得
   集団生活に適応できるよう、発達特性に配慮した支援を実施する

 

  支援例)
   お作法タイム/ソーシャルスキルトレーニング/設定活動(ルール・役割の設定)

 

 4.認知の偏りに対する支援
   発達特性による認知の偏りに対し、適切な情報処理ができるよう支援する

 

  支援例)
   認知面の評価/課題における役割交代/知識としての一般的通念の獲得

 

 

言語コミュニケーション

 

ねらい

 言語の理解および表出
 コミュニケーション手段の選択と活用

 

支援内容
 

 1.言語の理解および表出
   相手の意図を理解する力や自ら思考する力の発達を促すよう支援する

 

  支援例)
   言語を用いた設定遊び/言語理解課題/視線分析/意図の類推課題

 

 2.コミュニケーション能力の向上
   発達段階に応じた言葉遣い・距離感・振る舞いを身に着け実践できるよう支援する

 

  支援例)
   お作法タイム/表情分析・模倣/ソーシャルスキルトレーニング

 

 3.コミュニケーション手段の活用
   コミュニケーションカードやジェスチャー、指差しを用いた表出手段の活用を支援する

 

  支援例)
   オーダーメイドの絵カードを用いた分析課題/トーキングカードを用いた会話課題/ジェスチャーの模倣

 

 

人間関係・社会性

 

ねらい

 健全な人間関係の形成
 自己理解と行動制御
 集団活動への参加
 社会的振る舞いの習得

 

支援内容
 

 1.健全な人間関係の形成
   他者との関わりを通じて健全で適切な人間関係を築けるよう支援する

 

  支援例)
   教具を用いた道具操作/役割を担う設定活動

 

 2.模倣による学習基盤の形成
   個別指導や集団活動を通じて他者の行動を模倣し、場に適した振る舞いを習得できるよう支援する

 

  支援例)
   動作模倣課題/視線分析課題/見本への注目が必要な設定活動

 

 3.社会性の形成
   発達段階に応じて必要な社会的交流を経験し参加できるよう支援する

 

  支援例)
   小集団での設定活動/ソーシャルスキルトレーニング

 

 4.集団活動への適応
   場に応じた振る舞いやルールを理解し、周囲との協力・調和を図り行動できるよう支援する

 

  支援例)
   小集団での設定活動/役割交代を含む課題設定/共同作業

 

 5.気持ちの制御
   自身の感情を分析し言語化することで気持ちの制御ができるよう支援する
   自身では解決できない物事があることを知り、等身大の自己を知ることが出来るよう支援する

 

  支援例)
   感情発露についての内省/感情の言語化/ルールを設定された活動への参加

 

作成日2025年1月1日